機器分析センターでは平成31年3月8日(金)に「機器分析センター市民講座 先端技術講座『最先端技術でものを観る』」を開催しました。
この講座は同センターによる社会貢献活動の一環として、一般市民・企業の技術者や研究者・大学生等を対象に毎年開催されているもので、最先端技術について本学教員が専門家の立場から解説を行うというものです。
堤直人 機器分析センター長の開会の挨拶ののち、分子化学系・新素材イノベーションラボ長 中建介教授による講演が行われました。講演は「元素ブロック高分子材料:ハイブリッド材料を越える新素材創出を目指して」をテーマに行われ、多彩な元素群で構成される元素ブロックの設計合成をベースにした元素ブロック高分子の基礎と応用展開及び平成30年10月に組織された新素材イノベーションラボの紹介について講演が行われました。続いて行われた新素材イノベーションラボ 松川公洋 特任教授による講演「機能性材料としての有機無機ハイブリッドの展望」では、無機ナノ材料と有機ポリマーの界面を化学的に制御した有機無機ハイブリッドのフレキシブルハードコート、屈折率調整薄膜、自己修復膜、ナノファイバーなどへの応用展開への紹介が講演されました。
会場には本学学生、企業の技術者・研究者、一般の方等学内外から54名の参加があり、活発な質疑応答が行われました。また、講座終了後には希望者を対象とした新素材イノベーションラボの施設見学が行われ、盛況のうちに終了しました。